研究テーマ

*  海洋環境の時空間変化に伴う生物起源物質の安定同位体比の変動とその変動メカニズムに関する研究

 

気候変動や地球温暖化が顕在化しつつある現在、地球規模の水循環や炭素循環系の特徴を押さえ、その変動を予測することは、この先人類が地球システムの中で生存していく上で不可欠である。このためには、地表の約70%を占め気候メカニズムと密接に関わっている海洋における炭素・物質循環を理解することが必要である。水平方向の移動特性が強い成層構造を持つ海洋場を考えるとき、物質の鉛直的輸送を促進する生物過程、特にその規模を支配する一次生産量の時空間変動を把握することが如何に重要であるかは、もはや疑う余地の無いところである。海洋性有機物の同位体比は、その有機物が生成された時の表層環境や藻類の生理状態に関する情報を持つと考えられるため、同位体解析は海洋における一次生産性を推定するための新しい研究手段として期待されている。そこで私は、海洋浅層において生成された粒子状有機物の炭素・窒素安定同位体比の時空間変化を追跡し、それらの変化と海洋藻類の一次生産過程との関係を明らかにすることを目的としてこれまで調査研究を行ってきた。主な研究テーマは以下の通りである。

 

(1)表層懸濁態有機物の炭素・窒素安定同位体比の空間変化とその変動メカニズムについて

(2)表層粒子状有機物の炭素・窒素安定同位体比の季節変化とその変動メカニズムについて

 

 

 

 

 

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